詩3。。。

□太陽
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全てを照らしてくれんなら
あの子も照らしてくれれば良かったのに



全てに優しく降り注ぐなら
あの子にも降り注いでくれれば良かったのに



なぁ
太陽は空に浮いていて
全てを照らして
全てに降り注いで
全てを優しく見ていたんだろ?



なのに…
何であの子には違ったの?



あの子には
浮かびもしないで
照らしもしないで
降り注ぎもしないで
優しく見もしなかった



何だよ
おかしいだろ
差別かよ



もし太陽が
もし君を
あの子を照らしていたのなら



あの子はまだ
息をしてたかもしれない
笑ってたかもしれない
ここにいたかもしれない



僕の記憶の中だけに
いないかもしれない



どういう意味だったの
あの子は捨てられた子なの



太陽がまだ
あの子を見ていたら



ここで笑って
ここで愛しそうに僕を呼んで
ふんわりと笑っていたのかもしれない



けどしれない事だ
過ぎた事には変わりない



精一杯受け止めて
笑ってみせるさ



ありがと 太陽
さよなら 太陽


僕も捨てられたみたいに
ここから消えてみせるさ
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