□赤いリボン
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どうしよう、どうしよう…!?6月9日。今日は骸の誕生日。
私はプレゼントを用意していない、一週間前から考えてたけど全く思いつかないから。
どうしたらいいのだろう?チョコなんて常日頃、はいっあげる☆ってあげちゃってるからもうあげる物がないのだ。
どうしたらいい、何をあげたら喜ぶ?私には分からないから…けど、聞くなんてサプライズがないわ!
そんな悩んでいるとき、悩みの現況が話しかけてきた


「ナマエ」

『なぁに?骸』

「好きです」

『ぶっ!!////』


いいいっ、いきなりっ…不意打ちっ…///
目の前の骸が優しく甘く呟くものだから、私は真っ赤になって思わず吹いた。


『〜っ…な、なに?いきなり//』

「クフフ…いえ、別に」

『うー…//』

「…赤い糸、あると思いません?」

『はへっ?////』


またしても意味不明なことを言い出す骸に私はたじたじになっていた。
骸は独特な笑い方をして優しい眼差しを向け、付け足しとばかりに言った


「クフフ、ですから…僕らの間には赤い糸、あると思いませんか?」


にこりという微笑みの中にニヤリという笑みが混じったような気がしたのは…私の気のせいであって欲しい。
真っ赤にさせられた私をまた更に赤くさせる骸は言葉攻めが上手い。
負けず嫌いな私は負けてばかりいられないので、仕返しのように骸に抱き付いて言ってみた


『…うん、きっと…繋がってるんじゃない?』

「っ…!!//」


ビク、と少し骸が後ずさったように感じた。
してやったり、私は骸の胸板に埋めていた顔をあげ、唖然とした。
赤い顔の骸がいたから。


『えっ…?//』

「…見ないで下さい//」


そんな風にリアクションされると言ったこっちも照れる…//
顔を背向けた骸の顔は、横から見てもやはり赤くて…なんだか少し可愛く見えた。



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