君との毎日

□1.「精市、目は覚めた?」
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○四之宮邸○



「りか様、精市様 朝でございます」

『ん〜・・・』


プロロ−グ  毎朝の出来事



『・・・・・起きられない』



「学校に遅れてしまいますよ」



これには執事も困った様子。




仕方なく、眠い目をこすりながら、重いからだを無理やり起こす


『わかったわ・・・』





やっぱり深夜にDVDを観るのはよくない。


完全に目が冴えてしまって寝付けなかった。




今だに、隣でぐっすり寝ている彼を見て、ため息を漏らす




『まったく、DVD観ようって言い出した主犯が起きないんだから・・・。
 精市おきて、学校遅刻する』



「・・・ん〜。」


これには呆れた。
返事はしたが起きる気はないらしい





『はぁ。 後は私が起こすから行っていいわ』



今だに、寝室にいた執事に声をかける




「それでは、お着替えが終わりましたら、朝食をお食べください」



そういい、執事は部屋を出て行った





チラッ、と横目で精市を見下ろす。

・・・・さて、どうやって起こそうか。





『・・・このやろぉー』


私だって眠いってのに、すやすやとキモチよさそうに寝ている精市に飛びのってみる




狽チ




これには、びっくりしたらしい


さらに追い討ちをかけてみる





馬乗りになった状態のまま、寝間着からのぞく、精市の色白な首筋にかぷり。

 噛み付いてみた





『精市、目は覚めた?』


にっこりと微笑む



「覚メマシタ、」

小さく肩をすくめる精市



精市は私ごと体を起こして、ごめんね?って謝った。



『最初から自分で起きればいいんだよ』



「ごめんって。ってかりか、今俺の首噛んだでしょ」





『・・・美味しそうに見えたのよ』


「美味しそうって。」



君は吸血鬼じゃないんだから。と困ったように、精市は笑う





『大丈夫、ちゃんとキレイに痕ついた』


親指を立てて、にっこり笑うりか




そういう問題じゃないだろ





『虫除けよ。虫除け』

精市が変な女に、付かれないように。




「・・・りかには適わないよ」


結局、りかには甘い精市なのだ







りかと精市は時計を、ふと見る。


『あー、ほら精市がもたもたしてるから遅くなっちゃったじゃない』


え、俺の所為なの?


『ほら、早く着替えよ。遅刻しちゃう』



「・・・・」



どうやら、全ては精市が原因ってことでまとまったようだ。


これが二人の朝の出来事。



1))END


(精市ー。スカートとって)
(はい、どーぞ・・・ってりかが今手に持ってるシャツ、俺のだよ)
(・・・あら。)

 

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