For ever Love
□最期の瞬間
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倒れてしまった
口から血を吐き、体中血だらけのまま
「沖田さんっ!!」
また、千鶴を泣かせてしまう・・・
「…ね、さっき…言ったよね…。僕のこと、好きだって…。もう一度、聞かせて…?」
「私はッ…沖田さんと一緒に生きたいです!沖田さんが…総司さんが好きです!!」
涙を流しながら、吐き出すように千鶴が言う。
嗚呼…泣かせたくないのに
この、最後の最後まで泣かしてしまうなんて…
「…うれしかった。僕と生きていきたいって言ってくれたから…。僕も、生きたいと、思った…」
もう、力が残ってない
それでも、最期くらいは…
君に笑っていてほしいから
千鶴の頬を伝う涙を指で拭う
「僕を、許して。君を、一人にしてしまう僕を…。・・・許して」
最期の方はもう、余力が尽きてかすれていた
―最期まで、泣かせてごめんね
―愛してる。言葉じゃ足りないくらいに・・・―
†