For ever Love

□出逢いと、歯車
1ページ/1ページ




沖田さんは、苦しそうにしていて
目の前の敵による攻撃でバランスを崩してしまって
今にも、殺されてしまいそうで



「(沖田さんを、失いたくない。沖田さんを、助けなきゃ)」



無意識にそう思って



近くにあった茶碗を投げていた



無論敵は其方に気を取られ、その隙に沖田さんは体制を立て直した



すぐさま反撃した沖田さんは、わたしだけに聞こえるよう、



「いい子だね、千鶴ちゃん。あとでたくさん誉めてあげる」



と呟いた





何度も続いた攻防の末、沖田さんは胸を激しく強打して、血を吐いてしまった



「沖田さんっ!!」



「お前も、邪魔をするならば消す」



思わず駆け寄ってしまった私を責めず、なおも庇ってくれた



「………あんたの相手は僕だよね?この子には手を出さないでくれる」



「沖田さん、そんな身体で無理です!」



お互いを庇いながら、私は目の前の敵を見据えた












思えば、この時から違う歯車が動きだしたのかもしれない












あの人…千景さんと鬼に纏わる歯車が















 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ