For ever Love
□出逢いと、歯車
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沖田さんは、苦しそうにしていて
目の前の敵による攻撃でバランスを崩してしまって
今にも、殺されてしまいそうで
「(沖田さんを、失いたくない。沖田さんを、助けなきゃ)」
無意識にそう思って
近くにあった茶碗を投げていた
無論敵は其方に気を取られ、その隙に沖田さんは体制を立て直した
すぐさま反撃した沖田さんは、わたしだけに聞こえるよう、
「いい子だね、千鶴ちゃん。あとでたくさん誉めてあげる」
と呟いた
何度も続いた攻防の末、沖田さんは胸を激しく強打して、血を吐いてしまった
「沖田さんっ!!」
「お前も、邪魔をするならば消す」
思わず駆け寄ってしまった私を責めず、なおも庇ってくれた
「………あんたの相手は僕だよね?この子には手を出さないでくれる」
「沖田さん、そんな身体で無理です!」
お互いを庇いながら、私は目の前の敵を見据えた
思えば、この時から違う歯車が動きだしたのかもしれない
あの人…千景さんと鬼に纏わる歯車が
†