東京魔人學園〜陽之間
□届かぬ想い
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顔の火照りにヤバさを感じ、目を伏せる。
「ね。ラーメン行こう。」
京一の気持ちを知っているのか、にこやかに笑う龍麻は迷いのない視線で彼を誘った。
(まっ、いいかぁ…)
届かぬ想いを飲み込むと、京一は龍麻の肩を抱きしめ、図書館を後にした。
(届かなくっていいさ…今、こうしてられるから…)
龍麻を自転車の後ろに乗せると、京一は足取り軽くラーメン屋へと走りだした。
桜が舞い散る薄紅色の小道を…
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