激裏跡忍跡小説

□君とばけぇしょん
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この頃、独り言が増えたなぁと思う。






「俺様にこんな思いをさせていいと思ってんのか夏!!」


ふざけんなよ夏!と、どうしようもないことをいうのはしかたがない。
暑いんだ。夏が。





☆君とばけぇしょん☆







いとしいダーリンは跡部家へ。今頃跡部の頼んだ高級な小難しいアイスを探してる。
夏休みは中盤。暑い真っ盛り。
そんな中で仲良くお部屋デートな訳なのだが、跡部はイライラしていた。


「なぁんでこの部屋にはクーラー一つねぇんだ?!」扇風機に怒鳴り付ける跡部の声は、風と一緒に震えてる。

こころなしか頭もくらくらする…‥早く帰ってこいよっっ!!
 
跡部はふらついた足取りで台所へと辿り着いた。

ここにぁるはずだ…別にフランスの一流シュフに作らせた物なんかじゃなくてぃぃ。
おもむろに冷凍室に手を突っ込む。

(ぁ…気持ちいい…‥。)
なんてやってたら凍死しちまうぜ。

とりだすはかすかに気に入っている、いちごのアイス。忍足ん家に行くと必ずあるのだが、素直に好きといったら俺様のプライドにかかわる。
でも今日は強がってる余裕なんてないのだからしょうがない…なんて自分に言い聞かせてみよう。



ぱくり………‥‥

 



ぁぁっ……‥幸せ…‥

こんな甘い顔、学校で見せたことない。
即食べおわった棒をごみ箱に捨てる。

すると、忘れかけていた熱気が跡部を急に襲う。


やべっ…あちぃ…何やってんだあいつはよ…
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