文芸部(ノベル)

□晴れ時計
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 ♪晴れ時計

 今日は近藤武巳らが二年生、つまり先輩になって初めてのイベント、入学式の日だった。
 昨夜まで雨が降っていたが朝とともに上がったのか、見上げた空は青空が覗いていた。
 クリーニングからおろしたての制服を着て、武巳は寮を出た。

―――昨日買った靴をはき 水たまりをさけながらゆく―――

「たっけみクーン!」

 どん

 ばしゃ

「あ・・・」
「稜子・・・」

―――待ちきれない二人は泥にまみれた―――
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