文芸部(ノベル)

□晴れ時計
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 日下部稜子が挨拶とともに思い切りタックルしたので、水たまりを踏んだ武巳の靴とズボン裾に泥が飛んでいた。
「稜子・・・これ、クリーニングから出したばっか・・・」
「えっ?! ご、ごめんね・・・あとでちゃんと弁償するから・・・」

―――明かされた秘密に今 不器用にすれ違った時
   好きだという気持ちは息をひそめた―――
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