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□止まない雨
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お前は俺の理想。




今現在我がマフィア、キャバッローネの主題になっている案件の相手組織と取引したのはつい先日の事
滞り無く終えて、俺はその足で空港へ向かっていた

腹心の一番の部下であるロマーリオには散々口出しされたが、それは今に始まった事じゃない
それに今回の件で俺のするべき事は総て終えたのだ

ここ数年で俺は随分と言い訳が上手くなった
勿論組織や部下は今も昔も変わらず大切に思っている

変わった事は、大切な、守りたいと思う奴が一人増えたってことだ









何時ものように一日の授業を終えて、ツナ達と教室を出る

だけど今日は特別な日。

ずっと会いたかった、想い人が来日すると連絡があったのだ
都合良く今週は期末テスト期間で放課後の部活は休みだった為、真っ先に会いに行こうと思っていた


雨が降っているにも関わらず校門には珍しく人集りが出来ていて、一番にあの人を思い浮かべてしまう自分はもう重症なのかもしれない


「ああ?何だあれ…邪魔くせェ」

ツナを挟んで反対側を歩く獄寺が校門の群がりを見つけると、不機嫌そうに声のトーンを低くして思い切り睨み付けた

まあまあ、と隣のツナが苦笑しつつ宥める姿は何時もの事だ

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