10/26の日記
01:38
【ss】リボ山side.Y
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愛人、…アイジン?
何だよそれ。
小さい小僧しか知らなかった頃は子供ながらにマセた事言ってるな、って。笑って受け流せた。
でも俺たち、今は恋人じゃねーの?
俺は小僧が、リボーンが好きで、
リボーンも同じ気持ちだって…思ってたのに。
アンタにはそういうコトが出来るヤツ、沢山居るのか。
その口で、俺に愛してるって言った同じ口で他のヤツにも同じ愛を囁くの?
俺が勝手に拗ねて、ちょっと困らせるつもりでセックスしたくない、なんて言ったら
「じゃあ他の愛人のとこに行っちまうぞ」
、って笑顔で。
すっげ、聞きたくなかったな。
こんな関係なら、もう終わらせるべきだ。
だって気持ちが対等じゃないし…俺にはリボーンだけ、だったのに。
(やっべ、泣きそ。)
俯いて押し黙ってしまった俺。
小僧はどうした、なんて飄々とした様子で聞いてくる。
ぽつり、瞳から零れ落ちた涙が絨毯に小さな水玉を作る。
流石に俺の心情を悟ってか優しく髪を撫でられて、決心しかけた気持ちが揺るいでしまう。
「…なぁ、俺って何番目?」
思いの外弱々しくて消えてしまいそうな声になって、ごまかすようにぽすんと目の前の胸に顔を埋めた。
どうしてもこの手は振り払えないみたいだ。
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