03/03の日記

23:12
【ss】リボ山side.R-2
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「…んっ、……」


山本の表情を見て見ぬ振りをして半ば強引に唇を重ねた。

目に見えた抵抗はしないので濡れた唇を舌先で突き、隙間に捩込んで口内を荒らす。

されるが儘に深まっていく口付けに瞼を伏せて眉を潜める表情に誘われるように何度も角度を変えて唾液を交換して。

同時に腕を腰に回してゆるゆると撫でるとヒュ、と喉を鳴らして身を委ねていた身体が強張るのが分かる。


「っん……、ダメだ。」


離れて行ってしまった山本の口からは意外な言葉が落ちてきて、思わず濡れた唇を追い掛けるのも忘れて目を丸くする。


「…何言ってんだ、拗ねてんのか?」


直ぐに立て直し余裕の笑みを作って腰を撫でていた手をつつ、と下に降ろして形の良い臀部に触れた。瞬間。


――パシッ、


渇いた音と共に軽く弾かれてしまい、ぴくりと眉を揺らす。


「ダメだって。今日はしたくねぇの。」

「…そーか。分かった。」


山本から拒絶の言葉を聞く事は滅多に無くて。
こんな面白いシチュエーション、使わない手は無ェ。

軽く片眉を下げて呆れたような顔をしてみせると大袈裟なまでに両手を顔の高さまで軽く挙げて掌を向けもう触れない、と示す。


「お前がやらせてくれねーなら他の愛人の所に行くぞ」



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