めいん
□お前がいないなんて、もう耐えられない
1ページ/5ページ
「大串く〜んv」
本名とはかけ離れた名前で呼び、オレに抱きついてくる男。名を坂田銀八と呼ぶ。
オレたちには秘密がある。それは…
「今日は唐揚げが食べたい〜」
…付き合っていて同居までしていることだ。
「先週食ったばっかだろ。」
「ヤダヤダ〜」
最近聞かされた話によればオレたちの関係を秘密にしていると思っていたのはオレだけで、職員はおろか、理事長まで同居しているのを知っているらしい。
(この時オレはブチ切れて家出した。)
だから堂々と抱きついたりするのだ。…たとえここが学校の廊下のど真ん中でもだ。
その度にオレは周りからからかわれる。
「暑苦しいんだよ土方コノヤロー。北極にでも行って凍え死ね。」
…こんな風にだ。そしてさらに、
「そしたらオレは暖めてあげるvもちろんエッチな方法でねv」
毎日のように繰り替えされるからかいとセクハラ発言。少しは落ち着いてくれないのだろうか…銀八と付き合う前の平凡な生活が懐かしい…
・