心の唄 (デル寄り)
□君に捧げるこの思い
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「…いいか?兄さんは許さないからな!」
突然のデルからの告白のあと、私はどうなったか覚えていない
というのも…あまりの緊張と驚きの結果、彼の腕の中で気絶をしてしまったらしい
…全くもって情けない
そして今は自室のベッドの上にいて、
隣にある椅子に彰が座っている
ぷりぷり、と怒っていて大人のくせに大人気ない
「…別に兄さんに許可もらわなくたって」
「反抗期か!?葉琉!そうなのか!?」
「うるさい…」
「デルが義理の弟になるなんて許さん…!」
「気が早すぎる」
葉琉が冷たく言い放つと言うと、こんこん、とドアを叩く音がした
「はい」
ぎゃーぎゃー、とうるさい彰を無視し慌て返事をするとがちゃり、と控え目にドアが開く
するとそこにはさっきまで話していたデルが立っていた
。