SSS

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雲雲/切甘/兄弟パロ







「恭、いる?」
「恭弥、おいで」

手招きをする恭の側に寄れば、恭は自分の膝をポンポンと叩き、僕はいつもの様に恭の脚の間に向き合う形で座る


「…いよいよ明日だね」
「そうだね…」

そう…明日だ
明日が来れば、雲雀家の長男である恭は父さんが決めた相手と結婚する


「分かってたさ、いつかは来る日だって事ぐらい」
「うん、」
「僕は長男だから、仕方ないよ」

そう言って自嘲気味に笑う恭を見るのが辛くて僕は下を向く
恭はそんな僕を抱き締めて、頭を撫でてくれた
そんな僕は恭の胸に顔を埋めた


「恭、やっぱり嫌だ、恭と離れたくないよ」
「恭弥…」
「嫌だ、よ、恭を他の誰かに取られるなんて絶対に嫌だ」

止まらなかった
嫌だった、恭を他人に取られるなんて
恭は僕のだ、って言いたかった

でも、父さん…当主の言う事は絶対
それに僕等は血の繋がった兄弟
泣いても恭を困らせるだけなのに、僕は泣いた
恭は僕を抱き締めたまま、悲しそうに笑った


「恭…ごめ「恭弥、抱かせて…?」
「ふぇっ、…」

顔を上げた僕の涙を恭は舌で拭いながら言った



「最後に君を愛した証を証明させて」

恭は優しく僕を布団に押し倒した





「うん…僕を、僕を恭でいっぱいにして」

その直後、首筋にチクリ、と痛みが走った



トマラナイ
(犯してはならない過ちだとしても)
(それでも僕は君を求めた)



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本当は裏作品だったんですが
オチが決らなかったので途中up

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