SSS

□clap
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それは大晦日
恭と年越し蕎麦を食べながら紅白を見てた

「恭弥」
「なに、恭?」
「“ひめはじめ”しようか」

「……ぶふっ‐!!」
「汚いよ」

汚いのは僕も分かってるさ!
それを恭は、とのはじめ?、なんて真面目な顔して言う僕は飲んでいたお茶を吹き出してしまった

「急になに言いだすのさッ」
「急じゃないさ、前から考えてたよ」

そんな恭が頭の中で考えてた事なんて僕は知らない

「僕は初めて聞いた」
「…嫌なの?」
「やだよ」

僕がそう答えると恭はしゅん、とうなだれる様に僕を見る

「恭弥としたかったな、ひめはじめ」
「うっ…」
「恭弥はいやなんでしょ?」

恭は確信犯だ
僕が恭が悲しそうな顔するの嫌いな事しっててわざとそんな顔をする


「やっ…はぁ、分かったよ、いい歳してそんな顔しないでよ」


時計の時刻は11時29分
僕は恭に押し倒された



「ひゃっ、恭っ!…イキ、たぃ!!」
「まだ駄目だよ、恭弥」
「はぁっんッ…、ひゃあ…な、でぇ?」

もうかれこれ30分、恭に自身を紐でキツく戒められたまま
何度も空イキしながら恭の手により愛撫を受ける


時計の針は11時59分
恭は時計を確認すると自らのを取り出し恭弥の入口にあてがう

「ほらもうすぐカウントダウンだよ」

恭の声に付けっ放しにしていたテレビから聞こえる、カウントダウンを始める芸能人達の声


“皆さん、もうすぐ新年が始まります”

10〜9〜8〜7〜……

3〜

2〜

1〜

「明けましておめでとう」
「きょ、お…ひゃっ、あぁぁあ‐!!」

挿入と同時に恭弥自身を戒めていた紐を解く
恭も恭弥への愛撫最中に興奮していたようで先走りも手伝いすんなり入った

「ひゃ、んぁあ…」
「恭弥、可愛いっ」
「恭、ひゃっ…もっ、とぉ…は、ぁん!」
「ふふっ…っ、淫乱」



「ひゃあう、恭…イ、くっ…イっちゃぁッ!!」
「イきなよ」
「あはっ…はぁん、ひゃあぁぁあ‐!!」

恭がギリギリまで引き抜き、一気に突き上げると恭弥は先程より甲高い声を上げ、恭もその締め付けにより2人は白濁を吐き出す


「流石に正月から動けなくなるのは嫌でしょ、抜いて拭くから腰上げて」
「ひゃう…あっ……まだ、抜かないで」

自身を抜こうとした恭を制して、ぎゅっ、と恭の首に顔を埋める
そんな恭弥の髪を撫でながら優しく微笑む

「恭弥、誘ってるのかい?」
「…違う、けど、今はまだ恭と繋がってたい」
「ふっ、分かったよ」


「恭…明けましておめでとう」
「そう言えば、忘れてたね」
「それも僕等らしくていいんじゃない」
「そうかもしれないね」


「恭、」
「なに、恭弥?」
「…ッ、今年も…あ、愛してる、よ」

恭弥は言った途端、顔を真っ赤にして更に恭にぎゅっと抱き付く

「恭弥、君は本当に」
「へ…はっ、なに?」
「誘った恭弥が悪いよ」
「ひゃぅッ…」


─────────────

「痛ッ…恭の馬鹿…」
「恭弥が誘ったんでしょ」


そんな風に明けた僕等の正月



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