・剣と風の色・

□【刃の雫】
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「蒼き友」



あの者は常に私と共にいる。

「もう、好きなところに行き自分の仕事をして良いよ」と言っても私の側から離れない。
もしかして、あの者の仕事は私と共にいる事?


あの者は可哀想であった。
人の権力にもて遊ばれ、自分の心を閉ざしていた。

「何故、あの者が人の欲で働かなくてはならないのか?」

私たちの苛立ちが破裂しそうだ。

可哀想で胸が張り裂けそうになる。
もう助けなくては…。


多分あの頃、あの者は人間不信であったと思う。
あの者の嘆きの声が聞こえる。

それと共鳴するように、私からの言葉が…「お願いだから、あの者を自由にして」と…。
「こっちに、来て…」

あの者と出会いは、どれぐらいになるだろう。
今は3代目、昔から人々に優しかった。
気高く、
凛々しく、
常に勇敢であった。

今はまた昔の姿、優雅に美しく、空高く大きく舞う、蒼き友よ。
人はあなたの事を、いにしえの昔から蒼き龍、「青龍」と呼ぶ。

気高い友よ。
共に歩こう。
光のもとへ。
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