『 祈 神 (壱)』     


聞こえたか?
大和の声が
聞こえぬか?
大和の嘆きが

誇り失いし民の愚考
誉れ失いし王の愚行
大和は嘆き悲しみ続ける

古来在る筈の誠の戦士
古(いにしえ)在りし戦士は今無き戦士
残され今在る民
骨を抜かれた愚者

気づかぬか?
大和は王を失った
大和は民を失った
気づけぬか?
思考を止めた愚直の脳は

他に侵略されし大和の地
踏み荒らされる大和の魂
立ち上がる大和は何処(いずこ)に在るか

王座に座るは偽りの王
王に仕えるは破滅への使者

気づく民はいるのだろう
戦う民はいないのだろう

民を誘う闇への回廊
回廊開くは
大和戦士に化けし者
この者
大和の者に在らず
大和に似せるその姿
気づく者は数少なき者

今在る大和は大和にあらず
大和を取り戻さんとする数少なき戦士
今ある大和に邪魔される

大和への侵略は火を見るより明らか
戦士よ怒り牙を剥け
義直の愚者へと成り下がるな
そして魂に刻み込め
大和の本来在るべき姿を


2008/09/07 彩羅





  『 祈 神 (弐)』  


真実を見ぬその目は必要か?
真実を考えぬその脳は必要か?
真実に触れぬその手は必要か?

闇に誘われし哀れな者達
闇に抗えぬ哀れな魂
闇に誘われている事さえ分からぬか?

今在る総てが真実だと?

惑わされるな
誇り高き血族の民よ
必ずしも現実と真実は同じではない

見えるものが総てではない
聞けるものが総てではない
触れられるものが総てではない

五官で感じるだけではいけない
五感にて考えるがいい

視るがいい この世界を
聴くがいい この情勢を
触れるがいい 在るべき国を

そして考えるがいい やるべき事を
戦士は牙を整え爪を研いだ

喰われるな
喰わせるな

歯向かい抗い守るがいい
闇に飲まれることは大和が許さない

幾千幾百と受け継がれた大和の魂
此処で終わることは無き

攻め護るは大和の力
総てが失われることは無い
大和が魂戦うもの
その背に栄冠を輝かせよ

神の地
人の地
総ての地

大和は終わりを告ぐことはない
大和は祈る人の覚醒



2008/09/07 彩羅



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