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□儚い
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ああ。一体ここは何処なのだろうか..。
瞼を開けるとただただ白い空間が広がっていた。
体が動かない。
ベッドに寝かされているようだ。
ああ。
病院か。
少し安堵する。
しかし視界がボヤけるし、意識もあまりハッキリしてないような。
私
彼
列車
煙草
彼
彼
彼
彼
彼
彼
彼。
彼はどこにいるのだろう。
あの人と会わなければ。
いや、会わないといけない。
欲しい。
はやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやく。
指令は果たしたから。
指令って?
彼は何て言ってた?
はやく。彼。薬。
彼って誰?
ああ。
思い出せない。
思い出したいのに。はやく。
思い出そうとすればするほど、頭痛がするし、何より先程から体中が蝕まれるような痛みが走っているのだ。
この痛みから解放してほしい。
だから必要なのだ。
彼が。