山獄(♀有り)

□蒼いプレゼント
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特に何もない日なのに、俺だけ仕事が早く終わった。

十代目のお手伝いをしたいと行ったのに、断られゆっくり休むよう言われた。

しばらく家に帰っていない俺は、有りがたく家に帰った。






この時間に帰るなんて何時振りだろう。
なんだか懐かしく感じる。


ガチャっ

「ただいま…」

誰も居ないのは分かっているが、言ってしまうのが癖になったようだ。






「おかえりっ!獄寺っ!」



「…っ!」



誰も居ないはずの俺の部屋には、只今勤務中の山本がいた。



「…な…んで?」

こんななんもない日に何でこんなに驚くことばかり起きるんだ!



「獄寺に渡したいものがあってさ、ツナに頼んで任務を抜けさせて貰ったんだ。」



「そこまでして渡したいものってなんだよ。」



「ん〜コレっ!」



山本が差し出してきたのは丁度手のひらに乗るくらいの小さな箱。


「箱がどうしたんだよ?」



「獄寺、忘れちゃった?プレゼントだよ、プレゼント!」



ますます分からない。



「なんのプレゼントだよ?」



「はぁ〜まじ忘れてんのな?」



溜め息つかれる程のこと忘れてんのか?俺は?



「誕生日プレゼントだよ!誕生日っ!」



「っ!今日何日だ!」



「9月9日」



完璧に忘れてた。
確かに溜め息つきたくなるな…。

だがこれで分かった。
今日が可笑しかったのは誕生日が原因だ。



「それより獄寺っ!開けてくれよ!」



俺はリボンから順に包装をとっていった。






「…指輪…?」



中には綺麗なサファイアが花を型どった指輪が入っていた。



「そ、サファイアがさ、9月の誕生石だったからさ。良いと思って…どう?」



「凄く綺麗だな。」



「だろ?…だから貰ってくれる?」



「…仕方ねぇな。」



山本があまりにも情けない顔で言ってくるから貰ってやった。

…元々断る気がなかったしな//



左手の薬指につけようとしたら



「あっ!その指は駄目な!」



「なんでだよ。」

軽く睨み付けながら聞いてやった。



「その指はさ…クリスマスにあげるダイヤの指輪の為に開けててくんねぇか?」







そういうことかよ//…バカ//






サファイアの指輪は中指につけて、今から山本主催の誕生日パーティーがあるらしいから楽しもうと思う。






















ギリギリセーフ?
誕生日に間に合いましたかね?
悩んでいたらよく分かんない話しになっちゃいました…!
 

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