書架
□おためし****。
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「なあ、棺桶ってそんなに落ち着くもんなのか??」
ある夜のこと。今まさに寝る態勢に入ろうとしていた俺に、唐突にテイトが尋ねてきた。
「あぁ??なんだよ今さら」
「いや、だってさ、なんか固そうだし狭そうだし、息が詰まる感じとかしねぇ??」
「特にねぇけど…」
…ふぅん、といまいち納得しきってないような表情をするもんだから、特に解ってほしい主張でないにも関わらず困った。
「あー…とりあえずいいから、寝んぞ。明日も早ぇんだろ」
「うん…」
そんなに棺桶じっと見んなよ!!…そう突っ込もうとしたが、テイトが明るい声をあげるのが早かった。
「じゃあさ!!一晩俺に棺桶譲ってよ」
「…はぁ!?」
「今日俺こっちで寝る」
言うか言い終わらないかのうちに、早速棺桶の蓋に手をかけるテイト。ったく、行動の早いガキだぜ…