その他の日常

□未来でまってる
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スー スー カクン

銀時は1人、万事屋で昼寝をしている。
銀時が見ている夢は何か、それは本人にしかわからない…

―――――…

サーーッ

草が風になびいている。

銀「?(何処だここ…いや…ここどっかで見たような…)」

ツンツン

誰かに着物の裾を引っ張られ、足元へ視線をやった。
そこにいたのは…

銀「? 」

じーっ

晋「おい!そこの天パ…お前と同じ頭の奴見なかった?」

幼少期の高杉晋助だった。

銀「!!」

晋「きーてんのかよ!」

銀「…ハァ、探すまでもねぇよ すぐ見つかる」

晋「はー? 何でわかんだよ」



松「晋助!帰りますよー」



晋「あ…ほんとだ」

銀「う゛せ…んせい…」

松「晋助のお相手ありがとうございました」

銀「あ゛はははははは」

松「それと…
またお会いできてとても嬉しいですよ」

ニコリ…


松「さぁ みんな帰りましょう」

そう言って、松陽は3人を連れて行った。



銀「やっぱ 先生にゃあ、かなわねぇよ…」

―――――…


晋「銀時 先生は頼んだからな」

白「わかってる…」


ああ…
忘れるはずがない

この日は
先生が……



ダッ ダッ ダッ

銀時は走った。
自分の大切な師のもとへ。

松陽が殺される前に辿りついたが、今にも切られそうになっていた。


キラン…

銀「ヤメロー!!!」

銀時は止めるために木刀を手に、走った。
だが…

松「銀時…」

銀「肇

松「…辛い過去があるから

皆で過ごす今があるのだと
思いませんか?

そう思えば

辛い過去も


捨てたものではないですね…」


銀「………っ…」

…神楽
…新八
…土方
…沖田
…お妙
………………みんな

ピタッ

銀時は木刀を持った手を止めた。



白夜叉だった時の銀時は松陽のもとに辿りついた。

ゼー ゼー

白「先生…! 先生はどこに…」

…………!!!!


しかしそこには、もう
あの優しい声を聞くことのできない
真っ赤に染まった師……


白「………っ」

銀時は泣いている自分の背中に、


銀「先生…すまねぇ……

俺(おまえ)のことも

救ってやれなくて

ごめん… 」


後悔して
後悔して
後悔して
たまんねぇ……
だけど…



銀「俺は未来で
俺(おまえ)を待ってる」



そう告げた……。

―――――…

目が覚めた銀時。
眠ってしまう前は、1人だった万事屋には、今…

新「もう! 風邪ひきますよ銀さん」

神「新八ー 飯まだアルか?」

ギュッ

暖かい大切なものがある。


(おわっ…[新]/??[神])

     -END-




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