俺達の生き方

□0.5,序章
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俺は平凡な人生を生きたかった…おくる筈だったんだ
こんな髪と目の色がなかったら[あんなこと]にはならなかった…





2×××年××月××日 昼休み 屋上



派手な不良3人に囲まれるように派手な頭をした少年が立っている

不良はニヤニヤ笑っている奴が2人

一番強そうな奴はイラついてるようだ

だが、少年は焦っていない



「あのさ、俺何もしてないよね?」


少年は怒らずに声を和らげるように言う

言い方が気に入らなかったのか、不良は眉を寄せる



「あぁ!?お前本気で言ってんのか?

 こんな髪チャラチャラしやがって目障りなんだよ!!」

「あの、これ地毛なんだけど…」




不良が言うとおり、少年の髪の色はオレンジ

しかも、目まで青色の瞳

こんなにカラフルな人は日本で探してもそういない



「まぁ、ちょっとサンドバック代わりになってくれればいいから」



一番強そうな奴がじりじりと少年に近づく

少年もそれにあわせて後ずさる



ガシャン


少年が後ろを振り向くとフェンスがある

逃げ場がない


「もう逃げらんねぇーな?」

「……っ!!?」



男がいきなり殴ってきた

少年は目を閉じたが見事に男の拳は右目に直撃

右目に激痛がはしる


「った…」



少年は予想以上の痛みだった為フェンスにもたれ掛かろうとした

ところが手をかけて体重を乗せたとたん…!!



「えっ…」

「……ニヤッ」



その瞬間少年と取り巻きのような不良2人は何が起きたか分からなかった

少年の視界に驚愕した2人と怪しい笑みを浮かべた1人が少しずつ見えなくなっていく



「おい!どうするんだよ!!」

「あいつ…落ちた!?」

「あははは!!」

「何笑ってんだよ!俺等知らねぇーからな!!」


2人は出入り口から逃げるように出て行く



「これで…俺達の勝ちだ」


残った1人は一人呟いていた…


















 

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