俺達の生き方

□2,合図
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「ねぇ、これ青に似合うんじゃない?」

「あっ可愛い」

「…はぁ」



予想以上に治安がいいからか、紫佑は元気になり青と一緒に色々な店を回っている

だが、白秋は二人のテンションについていけない為少し離れて歩いていた



「そういえば妖怪ってどんなのなの?」

「もう足下にいるよ」

「えっ?」



足下を見る前にドカッという音がした

下を向くと底そこには鬼の角のような物を生やした生き物が倒れている



[お前なぁ!ちゃんと下見ろよ!!

 これだから人間は…]



起き上がったかと思うと凄い勢いで文句を言ってくる

言いたい放題だ



「大体がそういう小さい奴だ」

[おい聞いてんのか!!]

「えっと……すいません」

[分かればいいんだよ]



最後の最後まで偉そうに妖怪は言い去った



「妖怪っていっても怖くないね」

「もっと怖い方が良かった?」



青が紫佑の顔を覗き込む

まるで、悪戯っ子のように



「そういう訳じゃないよ!!」

「冗談だよ」



慌てて否定する紫佑

紫佑の反応についつい笑ってしまった



「ちょっとお腹空いたし、あそこの団子屋さんでなんか食べよ!」

「えっ」

「あそこの団子は旨いしな」



青と白秋はスタスタ歩く

余程お腹が空いていたのか

それとも団子が好きなのか…



「じゃあ白秋と買ってくるから待ってて」

「うん」







「(思ったより平和そうだなぁ…

  …ん?白猫?)」



紫佑の目の前にミャーミャーと鳴く猫がいた

白猫は紫佑に手招きをする

まるでこっちに来いというように…

好奇心に負けた紫佑は白猫を追いかける



「おまたせ!……あれ?」



青と白秋が来た時にはもう紫佑がいなかった
















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