俺達の生き方

□7,守護神[弐]
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炎を明かりがわりにし、周りを囲むように複数の者が座っている



「なぁ……もうすぐか?」

「そうなんじゃない?」

「遠くの方に匂いがある」


「……」

「あぁ!!また寝てる!!」

「いつものことじゃん」

「おまえらうるさい」



個性ある声が自分達を主張するかのように聞こえてくる

騒いでるのもつかの間

何故か皆が静かになる


数秒もしないうちに何者かが入ってきた



「蛟竜、蟒蛇」



入ってくるのが分かっていたかのように、一人が入ってきた者の名を呼ぶ

入ってきたのは前に暗流が出会った蛟竜と蟒蛇だった



「まだ来ていないのか」

「もうすぐ来ると思うぜ」

「なんで僕があいつらをまたなきゃ……」

「蟒蛇」

「……はいはい」



自分の長い髪をクルクルと弄りながら口を尖らせる蟒蛇

近くで寝ていた者の頭を叩く



「いでぇっ、……ん」

「こいつ……よく叩かれても寝られるなぁ」



少し感心を含めた声で一人が言う



「とにかく候鳥と駿馬が先に着くだろう

 くれぐれも失礼のないように」

「できたらねー」

「蟒蛇」

「……」



 

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