俺達の生き方

□2,合図
2ページ/3ページ













「はぁ…はぁ……あれ?こっちに行ったはず…」



いつの間にか人気のない場所に迷い込んでいた

少し不気味だ



「諦めてるか…」



踵を返し来た道を帰ろうとしたが…

さっきまで追いかけていた白猫が後ろにいる



「みゃあ」

「なんだ後ろに居たんだ

 前に居ると思ったんだけどなぁ」



追いかけていた筈の猫が後ろに居る

内心焦りながらも顔には出さない紫佑

近づいて猫を触ろうとしたが…



「みゃあーみゃあー」



猫の鳴き声が徐々に鋭くなっているようで怖くなった

猫の目が赤色に変わると同時に体が大きくなり尾が九つになる

その姿は狐のようだ

紫佑は恐怖で手足が震え逃げられなかった

いや、動けるとしても逃げ場がない



「(誰か…!!)」

「ったく、一人でふらつくなよな」



助けて…

そう思った時、見知らぬ声が聞こえた

振り向いてみるとその先には…



「キミ…は?」
















次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ