俺達の生き方

□4,心情
2ページ/5ページ













「……ここは」



気づけば辺りは暗闇

名前が分からない青年に出会ったときの白と正反対の場所

冷たくて恐怖を覚えるところ

さっき寝たはずだから夢の中なのだろうか



―お母さん…お父さん―



声が聞こえる

小さな男の子の声

聞き覚えがあるような気がする



「この声…」


―ねぇ返事してよ…目を覚まして―



目の前には俺の子供の頃の姿

もう二人……死体の男女



「っ!!」



あれは……俺の親

小さい俺は泣きながら二人を揺さぶっている

もう目を覚ましはしないのに…



―僕をおいてかないでっ…―


「…やだ……いやだ

 俺は……」


―うわぁぁああぁぁん―


「っ助けて……」


















次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ