俺達の生き方
□4,心情
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「……ここは」
気づけば辺りは暗闇
名前が分からない青年に出会ったときの白と正反対の場所
冷たくて恐怖を覚えるところ
さっき寝たはずだから夢の中なのだろうか
―お母さん…お父さん―
声が聞こえる
小さな男の子の声
聞き覚えがあるような気がする
「この声…」
―ねぇ返事してよ…目を覚まして―
目の前には俺の子供の頃の姿
もう二人……死体の男女
「っ!!」
あれは……俺の親
小さい俺は泣きながら二人を揺さぶっている
もう目を覚ましはしないのに…
―僕をおいてかないでっ…―
「…やだ……いやだ
俺は……」
―うわぁぁああぁぁん―
「っ助けて……」
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