PROSE

□- 響 -
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響くのは
音だけではないよね

哀しみとか
痛みとか
怒りとか

うねるように
押し寄せてくるのです

同じ哀しみでは ないけれど
同じ痛みでは ないけれど
同じ怒りでは ないけれど

苦しいと感じるのです
辛いと感じるのです

あなたを知れば
何かが響くのです


誰かに響いたら
あなたのそれは
少し和らぐのかな

誰かに響くと
あなたのそれは
少しだけ形を変えるのを
知っているかな

それは
凶器になることもあるのです
狂気になることもあるのです

それは
希望になることもあるのです
光輝くことにもなるのです

何にでも変わるものならば

出来ることなら
その先に
火が灯るように
柔らかい灯火を
笑顔で差し出せるように

「これは、あなたの灯火だよ」と

あなたに
還してあげられますように



-みゆき-

2012.3.12


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