“温もり”なんてあたしは知らん。だって、あたしは……。 “温もり” なんてもののない世界で 生きてきたから。あたしを見る周りの目は、全部冷たくて、冷たくて。凍ってまうんちゃうか、ってことさえ思った。いっそのこと凍ってもて、存在なんてなくなってまえばいいのにと、何回も願った。あたしに存在価値なんて、なかった。あたしは“おらん方がいい”存在。初めての温もり