君の中へ堕ちてゆく

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まさか……。

もう一度あの地を踏むなんて、思ってもいぃひんかった。

家出したら、もう一生戻らへんつもりやったから。


まぁ、仕事やし行くのはしゃーない。


けどやっぱり……やっぱり、この地の人は変わってへんかった。


あたしやあの事件を、忘れてくれとることを期待してた。

けど、期待しただけ無駄やった。


忘れるわけないか、あの事件のこと、あたしのこと。



あの事件の発端は、あたしやのーてあいつらやったのに。






wrong acts



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