君の中へ堕ちてゆく

□16
1ページ/2ページ




俺が意識を手放してから、何時間が過ぎただろう。

どれくらいの時間が経ったのかはわからねェ。


ただ、なんとなく……。

珠姫の声が頭に聞こえたのは、覚えてる。



――総悟。


俺の名前を呼ぶ、珠姫の声が。


哀しそうで、辛そうな珠姫の声が。






俺がじゃなくなる



次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ