俺が意識を手放してから、何時間が過ぎただろう。どれくらいの時間が経ったのかはわからねェ。ただ、なんとなく……。珠姫の声が頭に聞こえたのは、覚えてる。――総悟。俺の名前を呼ぶ、珠姫の声が。哀しそうで、辛そうな珠姫の声が。俺が俺じゃなくなる