believe-心-

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あの時あの場所で見つけた彼女の瞳は、


  とても、暗い色をしていた――。



まるで、殻に籠っているかのようだった。

――壊れそうな自分を、表に出さないようにと。


彼女の女とは思えねェ程の低い声。

きっと、過去が辛かったんだと思う。

本当にそうだとは限らねェが。


銃を持っていた両手。

その手は、昔剣を握っていたように見える。

戦っていた証拠だ。



推測をしてみるけど、アイツは何も話してはくれないだろう。






アイツの



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