believe-心-

□06
1ページ/2ページ




危なかった。

もう少しで、副長に本名がバレるところだった。

そんなことがあっちゃ困る。

私のことが、今まで隠してきたことが全てバレてしまう。

私の過去も、全て。


今の私は、隠さなきゃいけない。

あのことも、本名も、全て隠さなきゃいけない。

今のままの私じゃ、隠さなきゃ自分が壊れてしまう。

折れてしまう。

そんなことが、あってはならない。




――きっと私は、ただの臆病者でしかない。






まだ、えない



次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ