遂に……遂に、来てしまった。私の一番来て欲しくない人が来てしまった。それを知ったとき、私はただ部屋の隅で息を殺すことしか出来なくて。見つかりたくないという一心でひたすら部屋にいた。だって、見つかったら……。あの日々はもう戻ってこないって、わかってるから。見つかりたくなくて隠れる