俺と咲菜は電車に乗り目的の地へ向かった。その間に真選組に連絡を取り、咲菜の家族を保護してくれと場所を伝えた。もちろん俺たちは敵のアジトへ乗り込む。きっと咲菜は家族の保護も優先したいだろうが敵に言いたいことが山ほどある筈だ。それに家族をこんな目に遭わせた敵を自分の手で制裁を加えたいだろう。――敵のアジトへ着くまで、俺も咲菜も何も話さなかった。読み取れない想い