記念企画夢

□そう言ったら君は
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真白と血が繋がってねェってことはわかってた。

真白は知らねェだろうから、そのことは隠してきた。


そんなある日、俺は気づいちまったんだ。

俺の中にある、一つの大きな想いに。


――真白が好きだ。


隠さなきゃいけねェと思った。

だから、真白から離れようとした。

冷たい態度を取って、真白から離れていくようにもしかけてみた。

だけど、俺の傍を離れようとはしなかった。


いつまで隠し通せるか、それは俺の精神次第。




いつからだっただろうか。

真白と血が繋がっていないことを知り、真白を好きだと悟ったのは。


その頃から俺は真白に、血が繋がっていないことがバレないよう、好きだということがバレないように、真白を遠ざけてきた。

その甲斐あってか、昔のように、いつだって一緒にいることは少なくなった。



『兄ちゃん!』

「……真白か」



真白を遠ざけるために、どれだけ真白に冷たい態度を取っても、真白は俺の傍から離れることは決してなかった。

寧ろ、俺が遠ざけようとするにつれ、昔以上に一緒にいようとする。



『真白かってなによ、私で悪かったわね。美人さんがよかった?もっとこう、ほら、スタイルよくてさ可愛くてさ、モデルさんみたいな』

「そっちの方がよかったかもしんねェなァ」



んなことねェよ、真白でよかった。

真白じゃねェと嫌だった。


そう言いそうになる口を抑えて、わざと思ってもいない冷たい言葉を真白に放つ。



『わ、兄ちゃん酷っ。まぁいいや、兄ちゃんも男だし。そうだよねー、やっぱ男は私みたいなのより、モデルさんみたいなのがいいよねー』



俺に返事か同意を求めているのか、単に一人で呟いているのか否か、わからない口調でみずきは言った。

自分を納得させるような、そんな言い方にも聞こえた。


真白と俺の部屋に、二人きり。

真白を襲いたくなる衝動を、必死に抑える。



「真白」

『ん?』

「マヨネーズ、買ってきてくれねェか?」

『お安い御用♪あとでお金請求するからねっ』



すくっと真白は立ち上がると、俺の部屋を出ていった。

俺に、満面の笑みを残して。


きっと真白は……自分のスタイルのよさに気づいてねェ。

真白はモデル並にスタイルがいい。

足はすらっと綺麗に伸びてるし、胸はあるしウエストは締まってるし。



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