あー、煙草が吸いてェ。ニコチン足りなくてやべェよ俺このまま死ぬのか?……いやそれは流石に考えすぎか。やっぱり医者に行くべきなのか……きっと真白に相談すればそれを勧められるだろうな。
『トシー!調子はどう?』
「ニコチン……」
『あはは、死にそうなのね。お医者さん行ったら?』
「ちょうどそのこと考えてた」
目の前で楽しそうに笑う真白。だけど真白と約束したからにゃ禁煙……しねェとな。とは思うもののニコチンが足りねェ。あのとき何故同意したのかと後悔することも間々ある。
『でも、無理は禁物だからね?』
「三本以上吸ってもいいのか?」
『それは駄目。増やしたら、増やしただけ毎日吸っちゃうもん』
「真白お前な……」
そんな俺を見てか、真白はじゃあお医者さん行こう!と俺の手を引いていく。後悔したことはどこへやら、俺は愛しい真白の為に禁煙を頑張ろうと改めて決意を固めた。