茜が落ちたあとすぐ、崖の下へ駆け降りた。森の中を必死で走って茜の名前を叫んで捜したけれど、茜は見つからなかった。まだ奥にいるのかもしれねェとずっとずっと奥の方まで捜した。足が千切れるくらい走って声が嗄れるくらい叫んだ。……それでも、茜は見つからなかった。既に誰かに助けられたか自力で助けを求めに行ったか、その確率を信じた。茜が生きているようにと、強く強く祈った。君と俺の幸せ