Memory
□心
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「っく
はぁはぁ ぅあ!!」
夜中に突然起きた発作
やっぱ無理しすぎたのかな?
「ちっ!!」
「んぁはぁ」
器官が狭まって
喉を行き来する空気が
ヒューヒューと音を鳴らす
いままでになく
心臓に激しい痛みを感じる。
「ははっ」
もう
俺死んじゃうのかな?
乾いた笑みが零れる
(おい神様
あんたってほんと意地悪だよね
今まで散々ひとの人生弄んで
最初で最後のお願いも聞いてくんないんだね)
俺は一心に隣で眠る薫の姿を目に焼き付けた。
薫・・・
「っぅく
あぁああ!!」