silver-soul
□無
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「...火ぃ..貸してくれよ...」
「.....あぁ..」
いつからだろう
こうして隣に並び、共に時間を過ごすようになったのは
ほんのささいなきっかけだったと思う
煙草くれ、だとか
火くれ、とか
屋上へ来るとたいていあいつがいる
煙草なんて一人で吸うもんだと思っていた
あいつと出会うまでは
別にこれといって話をするわけでは無い
ただ同じ時間を共有するだけ...
今では、あいつが隣にいないと...
だめなんだ...
煙草だけじゃ満たされねぇ
同じ空間にいねぇと落ち着かねぇんだ...
終