silver-soul
□過去1
1ページ/2ページ
いつもどおり
土方は、自室にいた。
いつものように溜まった仕事をこなす。
机に向かい、同じような書類を片付けていく。
ふと外をみあげると、曇天が広がっていた。
(今日はやけに空が気になるんだよなぁ)
もう昼を過ぎたが、朝から変わらず曇っている。
「副長!」
突然山崎の声がした。
「なんだよ?」
「副長に来客が来ているんですが..。」
「俺にか?誰だよ…また万屋かぁ?.」
「それが….見たことのない男なんです。
土方ってやつに会いに来たから、呼んでくれって…
名前を聞いても「「頼む」」としか言わなくて....」
「んだよ….変なやつだな。出てっていきなり刺されねぇだろうなぁ..」
「やめてくださいよっ!!…沖田隊長呼んできましょうか?」
「いや、あいつ呼んでも余計面倒なこと起こしかねねぇ…まぁ、行ってみるよ。」
「わかりました。表の門のところで待ってます。」
「あぁ..」
ずっと座っていたせいか、腰が重い。
(刀は...一応持っていくか)
(テロってことはねぇよなぁ….)
土方は警戒しつつ門に向かった。
後ろを山崎が付いてくる。
(しっかし誰だよ…)