07-GHOST(危)
□強い想いは刃となり・・
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今日は晴れ、気持ちよく仕事ができそうだ
・・・・・・・・あの人もそうならいいんだけど・・・
☆
(ゆさゆさ・・・)
「少佐、仕事の時間ですよ。起きてください」
目の前に横たわっているのは、俺の上司・ヒュウガ少佐
少佐は今、仕事の合間の仮眠中
「少佐・・少佐起きてください」
・・・駄目だ、全然起きない
でも、今少佐を起こさないと後が大変だからな〜・・・
スゥー・・・
「少佐ぁ!起きてください!」
「・・あ、コナツ…おはよ」
「おはようございます。早速ですが、こちらの書類をお願いします」
俺の腕に抱えられた、溜まりに溜まった書類の一部。
「はーい・・・…うっ!?」
と、突然少佐の動きが止まる
「どうしましたか?」
「・・・何だか急に腹痛がっ・・・・ごめん、今日は仕事できそうにないや」
少佐は腹を押さえて身悶えしていた
そんな少佐の肩に手を置き、優しく一言
「何を言うんです!大丈夫ですよね、少佐なら!」
「いや、ホント痛いんだって!コナツ、お願い!あと10分だけ頂戴!」
「いろいろ言っといて結局まだ起きたくないだけじゃないですか!駄目ですよ少佐!ちゃんと起きてください!」
ハァ・・まったく、この人はいつもこうだ・・
「・・・仕事溜まってるんですから、早くしてくださいよ」
「・・・は〜い」
さすがに諦めたのか、今度は正直に準備を始める少佐
・・・・・呆れる。
けど・・・尊敬している
性格は緩んでいても、
剣の腕は本物だ。
少佐は嫌々立ち上がり、思い切り伸びをしながら歩き出した
・・・・その背中は、大きく,逞しく,力強く
見とれてしまう
・・・ハッ!
いや、ダメだ。今は仕事に集中しないと・・
自らの頬を叩く
・・よし!