07-GHOST(危)

□強い想いは刃となり・・
1ページ/4ページ




今日は晴れ、気持ちよく仕事ができそうだ




・・・・・・・・あの人もそうならいいんだけど・・・



         ☆


 (ゆさゆさ・・・)


 「少佐、仕事の時間ですよ。起きてください」


目の前に横たわっているのは、俺の上司・ヒュウガ少佐

少佐は今、仕事の合間の仮眠中


「少佐・・少佐起きてください」


・・・駄目だ、全然起きない


でも、今少佐を起こさないと後が大変だからな〜・・・


 スゥー・・・
 「少佐ぁ!起きてください!」


 「・・あ、コナツ…おはよ」


 「おはようございます。早速ですが、こちらの書類をお願いします」


俺の腕に抱えられた、溜まりに溜まった書類の一部。


 「はーい・・・…うっ!?」






と、突然少佐の動きが止まる



 「どうしましたか?」



 「・・・何だか急に腹痛がっ・・・・ごめん、今日は仕事できそうにないや」

 

少佐は腹を押さえて身悶えしていた


そんな少佐の肩に手を置き、優しく一言



 「何を言うんです!大丈夫ですよね、少佐なら!」

 
 
 「いや、ホント痛いんだって!コナツ、お願い!あと10分だけ頂戴!」



 「いろいろ言っといて結局まだ起きたくないだけじゃないですか!駄目ですよ少佐!ちゃんと起きてください!」



ハァ・・まったく、この人はいつもこうだ・・




 「・・・仕事溜まってるんですから、早くしてくださいよ」



 「・・・は〜い」


さすがに諦めたのか、今度は正直に準備を始める少佐




・・・・・呆れる。





けど・・・尊敬している




性格は緩んでいても、
剣の腕は本物だ。




少佐は嫌々立ち上がり、思い切り伸びをしながら歩き出した


・・・・その背中は、大きく,逞しく,力強く
見とれてしまう





・・・ハッ!

いや、ダメだ。今は仕事に集中しないと・・


自らの頬を叩く


・・よし!
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ