鳥籠学級(危)

□ご主人様見習いと元キング奴隷
1ページ/2ページ


 今日は晴れだった

 そして日曜日(=学校が休みの日)だった


 だから僕は委員長や水溜ちゃん、子日君に鳥待君、雁来さんと文披君にクヨウ君にユカンさんにユイカイ君、それに雛君・・クラスのみんなをピクニックに誘うことにしたんだ




でも・・


〜委員長・水溜部屋

 「ねぇっ、ピクニック行かない?」


 「ミカゲくんゴメンネ、今日は雨ちゃんと勉強会するんだ〜」


 「そっか、がんばってね」



〜子日・鳥待部屋


 (バンッ)


 「ねぇ、ピクニック行かない?」

 ・・・不在


〜雁来・ユカン部屋


 「ピクニック行かない?」

 
 「・・すまないミカゲ、今日は先約があるんだ」


 「いいよいいよ、気にしないで・・雁来さんと?」


 「ああ」


 「そっか、じゃあまた今度」


〜文披


 ・・文披君は部活っと


〜限
 

 「クヨウ、ピクニック行こー」
 

 「植物たちの世話で出発時間が遅くなるだろうが、それで良かったら・・」


 「そっか、いつくらいになりそう?」


 「そうだな・・・・今が12時だから・・16時くらいなら」


 「・・ごめんクヨウ、こっちから行っといて悪いんだけど、その時間だときついや・・」



〜雛


 「ミヒャエルミカゲ、残念ながら僕は今そんなことをするほどひまではないんだ、お断りするよ。」


 「はぁ・・」












皆にことごとく断られ、僕は寮の廊下を歩いていた。



・・・残るはあと一人、ユイカイ君だけだ・・・


でも、他の皆はダメだったし、誘っても意味無いよな〜


 
 「ミカゲェ、何してんだー?」


いつの間にか階段にユイカイ君がいた。

 

 「あ、ユイカイ君・・せっかくの休みだから、クラスの皆を誘ってピクニックにでも行こうかな〜って思ってたんだけど・・・皆用事があるみたいで」



 「へぇ、俺なら開いてるけど?」



 「・・・じゃあ一緒にお昼食べよう!男子二人だけでピクニックは暗いし、どこか近い場所でさ」



 よかった〜、皆にあげるために張り切って多く作っちゃったお弁当、少し減りそうだ




「おいミカゲ、それ持ってやるよ、貸しな」



ユイカイ君が指を指したのは、風呂敷に包まれた大量のお弁当箱だった



 「いいよ、重いし、大変だから」



 本当に重い・・何でこんなに重くなったんだろ?



 「貸せよ、お前俺のご主人様だろ?なんで主人が俺より重いもん持ってんだよ」


ああ、そっか、そうだった、この前の騒動で何故か僕はユイカイ君の“ご主人様”って事になっちゃったんだっけ



 「ユイカイ君、そのご主人様って言うの、もういいよ普通の友達がいいしさ」


 「はぁ?別にいいっしょこのままで、俺はこうしたいんだし」


 「・・・うん」


押しが弱く、ユイカイ君に丸め込められてしまう。




 「・・・・・・」




気まずい・・・・・。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ