◆短編小説◆

□新世界
1ページ/5ページ


『ほらっ!!日吉くんっ!!ここだよココ!!ココ!!』


俺ははしゃいで日吉くんの手をぐいと引っ張る。


日吉くんも俺と同じ方向を見た。

海風に混じる塩のにおいがつんと鼻についた。


「ここが切原のお気に入りの海...か.....」


日吉くんの呟きに【うん!!】と返事をしそうになったが、
それじゃ子供っぽい奴だと思われそうで恥ずかしいから、
俺は満面の笑みで大きく頷いた。


 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ