◆短編小説◆
□新世界
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『ほらっ!!日吉くんっ!!ここだよココ!!ココ!!』
俺ははしゃいで日吉くんの手をぐいと引っ張る。
日吉くんも俺と同じ方向を見た。
海風に混じる塩のにおいがつんと鼻についた。
「ここが切原のお気に入りの海...か.....」
日吉くんの呟きに【うん!!】と返事をしそうになったが、
それじゃ子供っぽい奴だと思われそうで恥ずかしいから、
俺は満面の笑みで大きく頷いた。
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