雪夢幻想曲
□First Contact
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「なーんで俺がガキの御守りなんかしなくちゃいけねぇんだ、と」
目的地に向かいながら、俺は一人そう呟いた
仕事内容は呟いた通り、「ガキの御守り」
まぁ只のガキだったら、タークスがそんな仕事引き受ける訳が無い。そのガキ、なんと…あの変態科学者・宝条の娘
宝条直々の御依頼で、面倒を見ろ、と
マジでやる気が出ない
「っつか、あのジジイ既婚者だったんかよ…ありえねー」
おまけに子供まで居たなんてな
なーんで俺がそんな仕事しなくちゃいくねぇのか…。ま、そんなん考えりゃ判るんだけどよ
まず、依頼人が依頼人なだけに、新人に任せる訳にゃいかねぇ
ルードは無愛想…ってか、そう云うの苦手で、子供相手の仕事は不向き
ツォンさんはタークスの上の方での仕事があるから、んな事やってる暇なんかねぇ
結果、俺に回ってきちまった
断るとあの変態は何するか判らねぇから、不本意ながらこうしてガキの居る場所に向かってる
「あの変態ジジイのガキじゃあ期待出来ねぇなぁ」
どうせ仕事すんなら楽しくやりたい
娘の面倒見るんなら…まぁ、そう云う関係になっちまった方が「楽しい」だろ?
だけど、宝条の…あの変態の娘じゃ、嫌でも変な女の想像しか浮かばねぇ