青色緋色の錬金術師

□自己紹介と錬金術師
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「…一緒に、」

「住む…?」

困惑するエドワードとアルフォンスとは対照的に、少女は先刻からの笑みを崩さない
緋色の瞳が、ただただ自分達兄弟の姿を映すのが見えた
──不意に、その眼が細められ、浮かべる微笑みにドキリとする

「そう、それが条件
 ──私ね、兄と暮らしてるんだけど、仕事で滅多に帰ってこないから殆ど一人暮らしみたいなものなの
 それが少し…淋しくて」

言った彼女の眼に影が差して、哀しげな笑みになる
エドワードが口を開き掛けたが、言葉が見付からず何も言えなかった

「──駄目、かな…?」

「だっ、駄目じゃない!
 住む、一緒に住む!!」

彼女の声色が余りにも哀しげに聞こえて、エドワードは思わずそう大声を出した
アルフォンスは驚いて慌てた声で兄を諫める様に名を呼んだが、それは聞こえてはいないようだった

「どうせホテル渡り歩いてどっかに泊まるんだから、いいだろ」

「でも、迷惑じゃ」

「本人から誘ってくれたんだから、そのお言葉に甘えるのが礼儀ってもんだろ
 ──俺はエドワード、弟がアルフォンス、改めて宜しくな!」

アルフォンスの不安の声も余所に、エドワードは彼女に笑った
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