青色緋色の錬金術師
□「何でも」と「何度も」
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「趣味が悪いぜ 大佐ァ」
「…会って早々何だね、失礼だな君は」
エドワードは、軍・東方司令部を訪ねていた
そして大佐・ロイ=マスタングを目の前にしたかと思うと、唐突にそう言ったのだった
「医者の事だよ、素直に妹だって言えば良かったのに!」
「おや、そんな言われ方は心外だな…感謝して欲しかったのだが?
私の肉親だと言ったら会わなかったろ」
「う…」
ロイが重い溜息を吐いて、鼻先で組んだ指を解き、そのまま左手で頬杖を着いた
「しかし…やはり会わせない方が良かったか
可愛い私のレイに鋼のの馬鹿が感染したら困る」
エドワードの顔が、ひくりと引き吊る
「"私のレイ"、だあぁ〜!?」
「む…その反応は…
…はぁ、やっぱ教えなきゃ良かった
鋼の、お前レイに惚れたんだろ」
ロイがそう言って、エドワードを軽く睨む様に見やる
エドワードは、顔を真赤にして狼狽えた
ロイは再び溜息を落とす
「ビンゴだな
言っておくが、レイは私の認めた男以外とは恋仲にはさせないぞ」
「…それって俺は認められないって事かよ?
──童顔、色魔、ロリコン、シスコン、変態!」
「はっはっはっ、何とでも言い給え」
「変態変態変態変態変態変態」
「やめんか、誰が何度でも言えと言った」