07/02の日記

23:01
一角獣を追え! 〜原っぱでの作戦編〜
---------------
おいら達は森の中の原っぱにやって来た。辺りに人や動物の気配は無い。小さな虫が草むらの中を這い回っているくらいだ。
原っぱの中央にある一本の木の下へ女の子を座らせた。
「よしっ!あとは一角獣が現れるのを待つだけだな!」
「おいら、なんだか急に不安になってきたよ……」
「大丈夫ですよ、小人さん!ワタシ達には心強い怪物さんがいますから!」
「そうだ!お前ら、オレサマが一角獣と闘っている間は邪魔するなよ!オレサマ一人の実力で倒すんだからな!!」
「もちろんです、怪物さん!一角獣が現れたら、ワタシと小人さんはすぐに妹さんを安全な所へ連れて行きますから、あとは任せましたよ!」
(最初からそれが狙いだったのかな…?)
意外とソーセージも腹黒……いや、中身黒いのかもしれない。でも、おいらとソーセージは足手まといになるから、一角獣退治はメルクリウスに任せた方が無難だ。
一角獣が現れるまで、おいら達は原っぱの近くでゆうぜん菊を集めることにした。
「全員で行ったら、一角獣が現れたかどうか分からねえだろ?」
「でも、女の子以外に誰かが居たら、一角獣が警戒して現れないかもしれないよ?」
「では、ワタシが残りましょうか?妹さんにはワタシの素晴らしい具勇伝(※武勇伝のことらしい…)をお聞かせ致しましょう!」
「いや、喋るソーセージが傍に居ても警戒すると思うよ……。とりあえず、しばらくここを離れて様子をみようよ。いざとなったら、おいらが近くに居る動物に原っぱの様子を尋ねてみるから」
「なるほど。では、そうしましょう!」
「頼んだぜ、ルシュティル!」
女の子に事情を説明して、おいら達はその場を離れた。女の子は口がきけないから、おいらの耳が頼りだ。
なんだか急に肩がずっしりと重くなった気がした。

(記入者:ルシュティル)

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ