07/13の日記

14:38
一角獣を追え! 〜一角獣の登場編〜
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原っぱの中央、木の下に座り込んでいる女の子へじわじわとにじり寄る生き物が居た。見た目は白馬のようだけど、額には螺旋状の大きな角が一本生えている。あれは、間違いない――!
「一角獣だ…!」
おいらは物陰から様子を窺った。
一角獣はゆっくりと女の子に歩み寄る。足がすくんで動けないのか、女の子は震えてその場を離れようとしない。
(どうしよう…。武器か何かないかな?!)
小人のおいらが生身で向かったところで、まったく太刀打ちできないのは目に見えている。あの一角獣の角で突かれたらお終いだ。
今のおいらの手にはゆうぜん菊が一束。これじゃあ、ネズミ一匹退治できない。
その時、一角獣が女の子に角を向けた。襲いかかる様子は無いけど、女の子は今にも悲鳴を上げそうだ。一言でも口をきけば、白鳥になった兄達を救えなくなる。
一か八か、おいらは女の子の元へ駆け寄った。

(記入者:ルシュティル)

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