10/07の日記

19:15
一角獣を追え! 〜メルクリウスの意外な行動編〜
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一角獣を完全に押さえ込んだメルクリウス。このまま息の根を止めるかと思われたが……なぜか、彼はおもむろに懐から絆創膏を取り出した。
「あれ?メルクリウス…何をしてるんだろう?」
「怪物さん!!一角獣が起きてしまいます!早くとどめをさして下さい!」
おいら達を尻目に、メルクリウスは絆創膏の端で一角獣の右目を撫でる。すると、その目がみるみるうちに光を取り戻した。
「おっ!良かった!目が治ったぞ!!」
「えっ?!」
「なんと!?それは良かった……って、良くないですよ怪物さん!!一角獣の唯一かもしれない弱点を自ら無くしてしまうなんて…!?」
「バカ言え!あのままじゃ“正々堂々”とした闘いにならねえだろ!?」
「こんな時に“惣菜どうぞう”もないですよ!!怪物さんの人でなしー!!」
「オレサマは最初(はな)っから人じゃねえよ!!」
「…………」
せっかく女の子が教えてくれた弱点も、メルクリウスにとっては相手にハンデがあるようにしか思えなかったらしい…。
おいらは再び、とても面倒くさい気分になった。

(記入者:ルシュティル)

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